Skip to the content.

📊 市場ダイジェスト|2026年8月13日(木)

2026年8月12日(NY時間)〜13日(東京)の世界の主要マーケットを一気に総括します。 ※本稿は8/12夜のNY時間終了時点のデータ(yfinance 取得日時 8/12)を中心に、8/13の東京市場の見通しを加えたものです。

🏛️ 本日の骨子

📈 株式

日経平均株価:67,524.06円(8/12終値・前日比 +553.84円 / +0.83%)※集計値66,970.22

祝日明けの8/12、東京株式市場で日経平均は2営業日連続で上昇し、終値は前営業日(8/10)比553円84銭高の67,524円06銭。前日の米国市場で半導体関連株が上昇した流れを受け、東京市場でも影響度の大きいAI・半導体関連銘柄が値を上げました(岩井コスモ証券 市況解説・日本経済新聞)。8月入りからの上昇幅は+2,600円超に達し、強い地合いが続いています(投資の森)。 ※本記事の集計表は、プロンプト付与のyfinanceデータ(取得日時8/12)に基づく「66,970.22(前日比+2.08%)」を基準値として記載しています。これは8/10終値ベースの引用値で、実勢の8/12終値は上記67,524円です。両者を対比のため併記します。

S&P500:7,748.50(前日比 +0.26%)

市場が待ち望んだCPIが予想通りに着地し、記録更新圏へ反発。前日(8/11)の7,728.20から小幅上昇し、7,748.50で引けました。CoreWeave(4〜6月期売上高25.8億ドル、受注残1,042億ドルで時間外に上昇)やSuper Micro(2027年度売上高を650〜720億ドルと市場予想を上回る水準に見込み)などAIインフラ決算が相場をけん引(ai-trust 8/12)。NASDAQ総合は+0.85%と上昇を主導、ダウはやや後れをとったとの報道もあります(MTC Market Close)。

💱 為替

ドル円(USD/JPY):159.37円(前日比 +0.06%)

円安・ドル高基調が継続し、159円台半ばで推移(Yahoo!ファイナンス USDJPY)。8/12朝方のCPI発表後はコアが落ち着いた伸びとなり、一時158円台へ円高に振れましたが、NY時間にかけて再び159円台へ戻る展開です(みんかぶ)。市場の関心は重要な節目の160円に集中し、当局による追加介入への警戒が続いています(Bloomberg)。日米協調介入の効果も「一時的」で既に剥落しつつあるとの見方も出ています(NRI木内コラム)。

🏦 金利・債券

米10年債利回り:4.68%(前日比 -0.04%)

CPIが予想通りだったことで利回りはほぼ横ばい。8/11には4.684%まで低下しており、堅調な3年債入札が支えとなりました(ai-trust 8/12)。CPI好材料でリスクオンとなる一方、インフレはなお2%目標を大きく上回る3.4%で、原油高(パイプライン・インフレ)が再び押し上げ圧力になり得るとして、翌日のPPIと8/12の10年債入札(420億ドル)が次の試金石と見られています(MTC Market Close・ai-trust 8/12)。

日本国債10年債利回り(長期金利):2.67%(前月比 +0.75%)

日銀の利上げペース「加速」論が引き続き相場を下支えし、長期金利は2.6%台で高止まりしています(NHKニュース)。FRED月次系列の集計値(2.67%)は前月(2.65%)比で上昇。日銀の物価上振れ警戒が長期金利の下支え要因となっています。

🛢️ コモディティ

NY原油先物(WTI):82.70ドル(前日比 -0.60%)

小反落となったものの、82ドル台を維持。中東ではホルムズ海峡の封鎖が継続。イラン国家安全保障最高評議会の新書記は「米国が行動を改めイラン側の条件を受け入れない限り海峡は閉鎖されたままだ」と表明し、米イラン停戦の膠着が原油を押し上げ続ける構図です(ai-trust 8/12)。Brentは一時90ドル近辺まで上昇しました。金(ロンドン金)は約4,426.95ドルに続伸し、地政学リスクとインフレヘッジ需要が根強いことを示しています(FISCO ロンドン金)。

🌐 マクロ・イベント

米7月CPI(8/12発表):予想通り、利上げ観測が後退

FRB:9対3のタカ派分裂が尾を引く

前回FOMCでは3名の参加者が追加利上げを主張して反対票を投じた構図が続いています。CPIが予想通りでもインフレはなお2%を大きく上回るため、「今回のインフレ冷却は一時的な休息であり解決ではない」との冷静な見方も強く、翌日のPPIでブレが再確認され得ると警戒されています(MTC Market Close)。

日銀:利上げペース加速論

日銀は政策金利を据え置いた一方、前回会合の主な意見では物価上振れ警戒から利上げペースの加速を検討すべきとの声が相次いでいます(NHKニュース)。長期金利2.6%台の高止まりはその反映です。

現在の市場テーマ:中東情勢(ホルムズ海峡封鎖)

次の注目(8/13)

📋 主要指標サマリー

データソース:Yahoo Finance (yfinance) ・ 取得日時 2026-08-12 ※ 年次ボラティリティ = 各指標の専用VI実測値(HV代用含む)。年次レンジ = 当日値 ± 年次ボラの1σレンジ(約68%の確率で収まる想定)

カテゴリ 指標 当日 前日 前日比率 年次リターン 年次ボラティリティ シャープレシオ 指標年次レンジ(σ1.0)
株式 日経平均株価 66,970.22 65,606.71 +2.08% +59.40% 28.6% 1.78 47,805.59 〜 86,134.85
株式 S&P500 7,748.50 7,728.20 +0.26% +19.91% 14.6% 1.48 6,621.09 〜 8,875.91
為替 ドル円 (USD/JPY) 159.37 159.26 +0.06% +7.61% 7.7% 1.00 147.08 〜 171.66
金利・債券 米10年債利回り 4.68% 4.68% -0.04% - 72.1% - 1.31% 〜 8.06%
金利・債券 日本国債10年債利回り 2.67% 2.65% +0.75% - 4.2% - 2.56% 〜 2.78%
コモディティ NY原油先物 (WTI) 82.70 83.20 -0.60% +30.92% 52.3% 0.77 39.41 〜 125.99

注記:日経平均の集計値(66,970.22)はyfinance取得時の引用値(8/10終値)で、実勢の8/12終値は67,524.06円(+553.84/ +0.83%)。S&P500の当日7,748.50は8/12終値(前日8/11は7,728.20)。日経平均の年次ボラは日経VIがYahooに無いため直近1年HV=28.6%で代用(推定)。日本国債10年利回りはFRED月次系列(IRLTLT01JPM156N)のため当日/前日は最新月/前月比。各指標の正確なVI・IVは日経VI(日経VI)・Cboe等を参照ください。

🔮 直近〜1年の見通し(まとめ)

1. 日経平均:7日後 67,500~68,000円/1月後 66,000~69,000円/1年後 70,000円前後 CPIが予想通りでリスクオンが継続すれば、半導体・AI主導で上値追いが期待されます。8/12に67,524円と67,500円台を回復し、先物も堅調。短期は8/13のPPIが分岐点で、上振れなら一時調整も。年次ボラ28.6%と高く、年次レンジ(47,800~86,100円)は幅広いですが、AI投資・円安(外需)・企業統治改革の追い風を考えれば、1年後の70,000円前後への緩やかな上昇を基本シナリオとします。

2. S&P500:7日後 7,750~7,850/1月後 7,650~8,000/1年後 8,000台・8,300前後 CPI好材料+AIインフラ決算で記録圏を回復する強い地合い。9月FOMC据え置き確率58%と「利上げ不要」が支えです。ただし原油高(パイプライン・インフレ)と3名のタカ派がリスクで、PPI上振れ→10年債利回り上昇→成長株調整の連鎖には注意が必要。中長期はAI設備投資の持続性と利下げ余地をにらみ、1年後は8,000~8,300ポイントへの上昇を想定します(年次レンジは6,621~8,876)。

3. ドル円:7日後 158~160円/1月後 156~161円/1年後 150~160円 159円台の円安・高止まりが当面続くと見られます。CPIが予想通りでもFRBは利下げに動けず、日米金利差が円安を支える構図。一方、160円という節目と当局介入警戒が上値を抑え、協調介入の効果剥落をにらんだ神経質なレンジ相場が予想されます。中長期は日銀の利上げ加速vs FRBの据え置きという金融政策の「逆行」が円高圧力になる可能性があり、1年後は150~160円への正常化を想定します(年次レンジ147.08~171.66円)。

4. 米10年債利回り:7日後 4.6~4.8%/1月後 4.4~4.8%/1年後 4.0~4.7% CPI据え置き期待で4.68%の横ばいが続いていますが、原油高とPPI上振れが上昇圧力に。当面は4.6~4.8%でもみ合いが続く公算です。インフレが鈍化トレンドを確認できれば、1年後は4.0~4.7%へ緩やかに低下する余地があります(年次レンジ1.31〜8.06%と幅広く、ボラ注意)。

5. 日本10年債利回り:7日後 2.6~2.7%/1月後 2.55~2.75%/1年後 2.5~2.9% 日銀の利上げ加速論が下支えし、2.6%台での高止まりが続きます。年次レンジは2.56~2.78%と狭く、当面は2.6%前後の圏内でもみ合い。利上げが実際に進めば1年後は2.7%前後への上昇も視野に入ります。

6. WTI原油:7日後 80~86ドル/1月後 78~90ドル/1年後 70~100ドル ホルムズ海峡の封鎖継続が最大のサプライズ要因。停戦が膠着する限り、地政学プレミアムで80ドル台半ば〜90ドルを試す展開が続くでしょう。一方、需要減速や停戦進展があれば急反落のリスクも。年次ボラ52.3%と極めて高く、年次レンジは39.41~125.99ドルと非常に幅広いため、ヘッジ意識が欠かせません。

💼 おすすめポートフォリオ構成(GPIF基本ポートフォリオをアレンジ)

GPIFが公表する基本ポートフォリオ(国内債券25%・外国債券25%・国内株式25%・外国株式25%)をベースに、8/13時点の「CPI据え置き期待+地政学リスク(原油高・金高)」という環境を勘案したアレンジ案です。円安・原油高・インフレ再燃の三方を意識した、ややディフェンシブ寄りの構成です。

資産クラス GPIF基準 推奨配分 コメント
国内債券(日本国債中心) 25% 25% 長期金利2.6%台への小幅上昇観測はあるが、年次レンジ狭く(2.56〜2.78%)安定。現状維持
外国債券(米国債中心) 25% 20% 4.68%の魅力的な利回りは維持するが、原油高・PPI上振れで利回り上昇(価格下落)リスク。やや減額し円高リスクにも備える
国内株式 25% 25% 半導体・AI主導の上値余地(年次レンジ47,800〜86,100円)。円安が外需・輸出企業に追い風。現状維持
外国株式(米国中心) 25% 25% S&P500記録圏。AIインフラ決算が実需を確認。ただし高値警戒のためオーバーウェイトは控え、現状維持
金・貴金属 / コモディティ(代替) 0% 5% ホルムズ海峡封鎖とインフレ再燃へのヘッジ。金は約4,427ドルと高水準だが地政学プレミアム継続

補足:リスク資産(株式)は全体で50%とGPIF基準を維持しつつ、高ボラの原油(年次ボラ52%)は直接保有せず、金等の代替資産でヘッジする構成としました。外国債券を少し減らし(25→20%)、その分を金・コモディティ5%へ振り分けるのがポイントです。リバランスは「PPI(8/13)→9月FOMC→中東停戦」の節目ごとに見直しを推奨します。

総論:8/12は「CPIが予想通り→利上げ不要→リスクオン」という流れでS&P500は記録圏(7,748.50)、日経は実勢67,524円台へ。ただし裏では原油高・金高・ホルムズ海峡封鎖がインフレ再燃のリスクを抱えたままで、「株の上昇は安心ではなく救済買い」との指摘もあります。当面は「8/13 PPI・30年債入札・160円のドル円・中東情勢」をにらんだ相場が続き、利上げ/据え置きの綱引きの行方が中長期の分岐点になるでしょう。ポートフォリオは「株式5割+債券4.5割+ヘッジ0.5割」のバランスが現局面では無難です。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。